
収納はあるんですがお家の中に点在していて片づけづらい。ウォークインクローゼットはあるんですが、狭くて入りづらいからうまく使えていない。モノが多くて収納しきれない。等、収納の悩みを抱えている方は多いですよね。収納問題の解決は、リノベーションの成功への鍵になるとも言われています。今日は、散らからない!片づけやすい空間の作り方を、収納のポイントと共にご紹介します。
以前は、暗くて探しづらい押し入れで、毎日扉を開けるたびにテンションが下がる収納だったそうですが、収納リノベーションで、テンションが上がる場所に変身した事例をご紹介します。
収納リノベーション事例(After)
物量に合わせた収納計画で、使いやすくなったクローゼット。
自分にあったモノの持ち方や癖・物量に合わせて収納計画することで、片づけのリバウンドが少なくなります。収納内部にデザイン壁紙を入れることで、明るい収納になりました。
最近は、布団も縦に収納することで、布団収納スペースを小さくできます。4つ折り布団をスリムに畳める収納ケースもあり、奥行きの浅い60cmのクローゼットにもスッキリ収納できます。立てて収納したい場合の収納ケースは、IKEAのSKUBBをおすすめしています。
収納リノベーション事例(Before)
暗くて探しづらい押し入れ。扉を開けるたびにテンションが下がる収納
リノベーション時にモノを整理して、荷物を減らすと、断然暮らしやすくなりますが、新しくなった空間では、まず、モノの定位置を決めることが、散らかりがちな空間を維持していくポイントになります。
例えば、ハサミの定位置。皆さんはどこに作っていますか?ハサミを使いたい時は、たいてい急いでいてチョット使いたい時。切りたいものを持ってうろうろするのも嫌ですし、使ったらササッとしまいたいですよね。
ハサミの用途を書き出してみたら、意外と色々な場所で使っていることがわかります。モノを使いたい時は目的があるので頑張って探して使いますが、目的を達成し使い終わるとその道具は用済みに。「しまう」ということにエネルギーが残っていない時も。使う場所に使うモノがあると、作業が終わった後にすぐしまうことができます。だから我が家は、あちこちに沢山のハサミがあります。
・台所 →着古したTシャツを切って、ボロ布にする。
・洗面所 →シャンプーの入れ替えの容器の口を切る。
・リビング →チラシからクーポンを切り取る。
・クローゼット→新しい洋服のタグを切る。
・仕事部屋 →郵便物を開ける。
それぞれに用途は違いますし、使い終わったらすぐしまえることも大事です。
一括管理だけでない!収納のポイントは用途と頻度にあります。
こんな風にモノの定位置を考えてから収納計画をしていくと、どの程度収納スペースが必要なのかが見えてきます。
扉で隠す収納は空間のスッキリ度が増しますが、扉を開けて収納しないといけない分、アククションが多くなり戻しづらいことも。また、隠すと何がどこに入っているのか忘れてしまうことにもなりがちに。
最近の流行りは、断然見せる収納ですが、棚板にカゴなどをのせ、見せる収納にした場合は、戻すアクションが減り、よりモノが管理がしやすくなるでしょう。でも埃が溜まりがちになり、毎日の掃除が大変になるデメリットも。
収納の使い方は、10人いれば10通り。見せるか、隠すか、どちらがいいとは一概に言えませんので、使う人の特性にあった収納計画をするといいでしょう。例えば、リノベーション時に収納を全てファイルボックスで計画したお客様がいらっしゃいました。
リビングのファイルボックスの中身には、書類から紐やガムテープなどの日用品、アイロンまで収納しています。ファイルボックスごと取り出し、使ったら戻す。そんな仕組みが完成です。
いかがでししたでしょうか?
リノベーション時は、モノの持ち方や収納を見直すチャンスです。どんな収納なら空間を維持しやすいのか、物量や使用頻度に合わせたモノの定位置を決め、収納で悩まない暮らしを手に入れましょう。
記事担当
片付け・収納・インテリアの専門家「株式会社アンジェ・リュクス」代表 森下純子