
住宅を購入する方にとって、切っても切れない火災保険と地震保険。
実は火災保険には住宅の性能によって割引制度があり、保険料に大きく差が出ます。
現在は最長でも5年更新となっており、その度に保険料を払わなければならず、その負担は大きいです。
なるべくその負担を小さくできるよう、住宅を購入する際に気を付けるべき点をご紹介していきます。
・建物の構造による割引
→火災保険では建物の構造を大きく3つに分けます。
M構造・・・コンクリート造(マンションなど)
T構造・・・鉄骨造、木造(準耐火・省令準耐火構造)
H構造・・・木造(非耐火構造)
保険料については、M構造の方が安く、H構造の方が高くなります。戸建て住宅で比較した場合、
T構造とH構造でも場合によっては2倍近く保険料が変わることもあるため、木造住宅を検討されている
場合、耐火構造の建物になっているかどうか確認してみてください。
・建築年月による割引
→建築年月が10年以内の建物については、地震保険の割引を受けることができます。
・耐震等級による割引
→現在、日本で定める耐震等級は1~3まであります。
耐震等級1・・・建築基準法で定める耐震強度(震度7クラスの地震でも倒壊しない強さ)
耐震等級2・・・耐震等級1の1.25倍の強さの地震にも耐える強さ
耐震等級3・・・耐震等級1の1.5倍の強さの地震にも耐える強さ
これらのうち、耐震等級2は30%、耐震等級3では50%の割引を受けることができます。
なので、購入する住宅の耐震等級がいくつなのかも確認してみてください。
注意点として、『耐震等級3相当』というような表記をしている住宅もあります。
この場合耐震等級3の証明書は無い可能性があり、地震保険料の割引を受けられない可能性がありますので
注意が必要です。
近年火災保険料、地震保険料は上がり続けています。これは自然災害の増加により保険金の支払い件数が
増えていることが原因です。その結果、ライフプランを考えていくうえでも火災保険料は無視できない
大きな支出になっております。
住宅を検討するにあたって、住宅購入費用だけに目を向けるのではなく、購入した後に定期的にかかって
くる火災保険料についてもしっかり目を向けてあげてください。
記事提供:オンリーワン・ファイナンシャル株式会社